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GRATEFUL & GIFT
第1章 危険なクラブ合宿
いくつもの大きな手が這いまわる。
先輩たちの目はサラシに釘づけで、腕もお腹もしっかりと掴まれたまま。
どう頑張っても逃げられる気がしない。
大声を出して他の人に助けを求めるわけにもいかない。そんなことをしたらきっと、最悪の形で女だってバレてしまう。
けれど、このままでいても時間の問題で……
サラシ越しに先輩たちの指の動きをはっきりと感じ取っていた。何かをなぞるように蠢く指がくすぐったくて、体がざわついて、ひどく落ち着かない。
「…ん……っ」
声が出そうになって唇を噛む私を、豊先輩が覗き込む。
「怪我?」
耳元で高志先輩に囁かれて、粟立つ体を誤魔化すように必死で頷いた。
この状況をなんとかしたかった。
けれど、そんな浅はかな願いがかなうはずもなく、
「じゃあ…包帯、交換しないと」
充輝先輩がサラシの端っこを探し始める。
「いや、あの…っ、」
なんとかして止めたいのに、止めてもらえる気がしないっ。
先輩たちの目はサラシに釘づけで、腕もお腹もしっかりと掴まれたまま。
どう頑張っても逃げられる気がしない。
大声を出して他の人に助けを求めるわけにもいかない。そんなことをしたらきっと、最悪の形で女だってバレてしまう。
けれど、このままでいても時間の問題で……
サラシ越しに先輩たちの指の動きをはっきりと感じ取っていた。何かをなぞるように蠢く指がくすぐったくて、体がざわついて、ひどく落ち着かない。
「…ん……っ」
声が出そうになって唇を噛む私を、豊先輩が覗き込む。
「怪我?」
耳元で高志先輩に囁かれて、粟立つ体を誤魔化すように必死で頷いた。
この状況をなんとかしたかった。
けれど、そんな浅はかな願いがかなうはずもなく、
「じゃあ…包帯、交換しないと」
充輝先輩がサラシの端っこを探し始める。
「いや、あの…っ、」
なんとかして止めたいのに、止めてもらえる気がしないっ。