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GRATEFUL & GIFT
第1章 危険なクラブ合宿
頭上で固定された手を下ろしたいのに高志先輩は許してくれなくて、力強い指が、けれど優しく手首を掴んでいる。
「これも邪魔だね」
充輝先輩はスエットを一気に脱がせると、そのまま手首のあたりを包むように巻きつけた。
「や…ぁっ」
「こうしないと暴れるだろ?」
「そ、んな…っ」
目を細めて妖艶に微笑む充輝先輩に、体が強張る。
豊先輩の鼻歌が、ひどく場違いに聞えていた。
「ゃ、だ……」
傷口からガーゼを剥がすみたいに、豊先輩がそっと最後の一周を捲る。目を瞑っていても、先輩たちが息を飲み込んだのが分かった。
それから、食い入るように見つめていることも。
「み、ないで……」
恥ずかしくて、心臓が異様なくらい早鐘を打つ。熱に浮かされたみたいに頭がぼーっとして、先輩たちの視線に火傷しそうなくらい体が熱くなる。
唇を噛みしめると、頬を熱いものが流れていった。
女だって、バレちゃった。
このまま襲われるかもしれないのに、そんなことに危機感を覚える。
「これも邪魔だね」
充輝先輩はスエットを一気に脱がせると、そのまま手首のあたりを包むように巻きつけた。
「や…ぁっ」
「こうしないと暴れるだろ?」
「そ、んな…っ」
目を細めて妖艶に微笑む充輝先輩に、体が強張る。
豊先輩の鼻歌が、ひどく場違いに聞えていた。
「ゃ、だ……」
傷口からガーゼを剥がすみたいに、豊先輩がそっと最後の一周を捲る。目を瞑っていても、先輩たちが息を飲み込んだのが分かった。
それから、食い入るように見つめていることも。
「み、ないで……」
恥ずかしくて、心臓が異様なくらい早鐘を打つ。熱に浮かされたみたいに頭がぼーっとして、先輩たちの視線に火傷しそうなくらい体が熱くなる。
唇を噛みしめると、頬を熱いものが流れていった。
女だって、バレちゃった。
このまま襲われるかもしれないのに、そんなことに危機感を覚える。