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GRATEFUL & GIFT
第1章 危険なクラブ合宿
指が何度も筋を往復して、割れ目をそっと開く。

「や、だ…ぁっ」

抵抗したいのにやっぱり力が入らなくて、足を閉じることもできない。

「こんなにぱっくり割れて…痛いだろ?」

充輝先輩の固い口調に、心も体ももぞもぞとして落ち着かない。

もしかして、女だってバレて…ない?
まさか……、

信じられなくて先輩たちを見ると、優しく気遣うような…けれど蕩けそうなくらい熱く高揚した視線とぶつかった。

「とにかく消毒しよう。豊、アルコールッ」

な、なに…?

先輩たちが何をしようとしているのか分からなくて、思うように動かせない手でなんとか高志先輩にしがみつく。
豊先輩が新しく開けたビンに口をつけて、後ろに下がった充輝先輩の代わりに足の間に入ってくる。

なに……っ?

戸惑う私を高志先輩が強く抱きしめる。

「な、に……?」

不安に押し潰されそうで救いを求めたいのに、誰に助けてもらったら良いのか分からない。
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