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第1章 危険なクラブ合宿

「｢｢｢は、はいっ。すみません｣｣｣」

四人で叫んで、高志先輩が勢い良く立ちあがる。差し出してくた手を掴んだら、高志先輩はひょいっと荷物を担ぎあげるみたいに私を起こした。


バレなかった……よね？


急いで雪を払い落としながら、さりげなくサラシを巻いている胸に触れて、

うん、…大丈夫？

なんて自信ないまま頷く。

背中の雪は高志先輩が払ってくれた。
先輩の優しい気遣いにじんわりと心が暖かくなりながら、それでも不安は拭えそうにない。

「ありがとうございます」

「いや…、」

少し口ごもって顔を逸らされて、ますます不安が積もる。

やっぱり高志先輩は何かに気づいたのだ。
……考えたくないけど、やっぱりバレてしまったのかな。

確かめたい。
でも、なんて探れば良いのかも分からない。答えを知るのも怖い。

高志先輩は私の視線を感じたのか、少しだけ目を細めた。それから、くしゃりと私の頭を撫でて宿舎へと歩き始める。