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開発された女教師〜純愛の果ての真の快楽〜
第5章 開花する従属
講義が終わり、10分間の休憩に入ると、教室内には一斉に私語のざわめきが広がった。

​七海がノートを整理しながら、先ほどの失態の余韻で小さくため息をついていると、不意にすぐ近くから、聞き慣れた低い声が降ってきた。

​「橘先生にしては珍しかったね。ぼーっとしてるなんて」

​ハッとして顔を上げると、そこにはいつの間にか自分の机の前に立ち、少し口元を緩めている秋の姿があった。

​ベッドの上で2人きりの時は、あんなに甘く支配的な声で「七海」と名前を呼んでくるのに、こうして一歩研修の場に戻れば、平然と「橘先生」と呼んでくる。

周囲に2人の関係が絶対にバレないようにという彼なりの配慮なのだろうが、今の七海にとっては、どこか自分をからかって楽しんでいるようにも見えてしまう。

​「考え事してて。つい……」

​教科書を片付ける手を少し早めながら、七海はなんとかサバサバとしたいつものトーンを装って濁した。

まさか、講義中あの日のことを思い出し、秋のことを考えていたなどと言えるはずがなかった。

​しかし、秋はそんな彼女の動揺をすべて見透かしているかのような、悪戯っぽくも深い瞳で七海をじっと見つめてくる。

​ふと周りを見渡すと、秋はすぐに「じゃ、また後で」と短く残し、男子研修員のグループの元へと戻っていった。

そこでの秋は、教官からの難しい質問に落ち着いて答える優秀な面を見せたかと思えば、同期の男連中とくだらないことで無邪気に笑い合ったりしている。

どこにでもいる、少し要領のいい、等身大の男の姿がそこにはあった。

​(……本当に、信じられない。あんな風に笑う人が、あんなことをしてくるなんて……っ)

​目の前で男友達とふざけ合っている彼の姿からは、あの夜、七海のショーツを足首に引っ掛け、溢れ出た愛液を目の前で舐め取り、喉を鳴らして飲み込むといった妖艶な男の面影は微塵も感じられない。

​昼間の爽やかで無邪気な「秋」と、夜の冷徹で濃厚な「秋」。

あまりにも激しすぎるそのギャップが、七海の心をさらに強く揺さぶり、心地よい泥沼から、抜け出せなくさせている最大の要因なのだと、七海は彼の背中を遠くから見つめながら、静かに、深く思い知らされるのだった。
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