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体罰進学校
第5章 合宿最終日の罰
合宿も残すところあと2日になった。

もう何人罰を受けさせられたかわからない。

私は何とか罰を受けずに済んでいた。

きっと私たちはマインドコントロールされているのだと思う。

異を唱えようと、反抗しようと職員たちには簡単に論破されてしまうし、逃げ道はすべてふさがれている。

わかっていても、わかってはいても異を唱えることも反抗することもせず、ひたすら罰をどうしたら回避できるかをひたすら考える。

そしてたどり着いたのが班のメンバーで協力することだった。
何について罰を与えられるかもわからない中、たとえ個人がどんなに気を付けようとも連帯責任を負わされる可能性もある。それならば、協力しあった方が三人寄れば…のことわざではないけれど、より回避がしやすくなる。

日々、小テストでは自分が得意分野は出題されそうなところを予想して共有したり、教えたりする。
逆に、苦手分野(特に理数系科目)は教えてもらう。
こうすることで得意分野は自分のアウトプットにもなるし、苦手分野は教えてもらうと一人で考えているよりより捗る。

生活態度で難癖をつけられそうなところは班全員で予想しあい、お互いがチェックしあうということにした。

これが自分にとってはかなり有意義な時間で、正直勉強もかなりはかどった。
さらに私自身があまり他人に興味がなくこれまで積極的にかかわろうとしなかったこともあり、ここで初めて同じ班のメンバーの意外な一面を知ったりした。

皆、本当に努力家で性格がいい人ばかりだ。

私たちの間には罰を全力で回避するという共通の目的のもと、結束していたし、そこには確かな絆があった。

妙な罰さえなければただのいい思い出合宿で終われたのに…。

しかしその絆は絶対に自分が足を引っ張ってはいけないという自らを縛る鎖にかわっていく。
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