この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Dilemma
第2章 【過去一好きだった元カレ】
なかなか寝つけなくて朝方に
圭くんには返信した
シャワー浴びたらいつの間にか
寝てしまっていた事にして謝罪しておいた
着信にも出れなくてごめんなさい、と
急いでチェックアウトして空港へ向かう
同じ時間の便だろうなと予測して早めに時間変更
元カレの姿は見えなかった
また避けるようになってしまうのか
これからも仕事で顔を合わせる機会が増える
このままではダメだとわかってる
きちんと話す事も必要だ
でも今はダメ
時間が欲しい
飛行機が着陸して荷物を受け取った直後
目に映った人物に足が止まる
「え…?何で…?」
ニッコリ笑って私の元へ駆け寄って来た
キャリーバッグを持ってくれて
「おかえりなさい、瑞希さん」って……
「え?仕事は?」
「実は……有給取っちゃいました」
「有給?もっと有意義に使いなさいよ」
「俺にとってはこれ以上、有意義な使い方ないですよ」
「え〜マジで言ってる?」
「はい!」
「いつから待ってたの?時間変更して良かったよ」
「え?変更したんですか?9時にはスタンバイしてました」
「ずっと待つつもりだったの?」
「ぜ〜んぜん苦じゃないっす、好きな人待ってる時間って幸せっすね」
本当はこのまま家に帰って夕方にでもまた
連絡するつもりだった
それを見事に打ち砕いてサプライズされるとは
「お疲れ様でした、車で送ります」
「本当に?休みなのに?」
「もう〜察してくださいよ、瑞希さんの為に時間と身体あけておきました」
「ちょ、意味深なのやめて」
圭くんと居ると本当、良い意味で力が抜けるの
怒れなくする
可愛さが勝ってしまう
初めて圭くんの車に乗る
荷物を積んでくれて助手席も開けてくれる
シートベルトを着けようとしたら
「あ、そうだ」って隣で言うから顔を上げた
当たり前のようにチュッて触れる唇
「お疲れのところ悪いんですけど、これだけは譲れないんで大目に見てください」
謝るポーズもあざとくて
思わずクスッと笑ってしまうじゃない

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


