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Dilemma
第2章 【過去一好きだった元カレ】
「これからも、何かあれば俺を頼って?力になるよ」
「ん…うん、ありがと」
「後さ、やっぱり俺、諦め悪い男にならざるを得ないわ」
「え…?」
「あの後輩、瑞希に惚れてんだろ?わかりやすい性格みたいだけど」
「え?ま、まさか…」
「人の恋愛には絶対首を突っ込む事はないんだけどな、相手が瑞希なら俺は全力で阻止する」
「は…?」
「前にも言ったろ?俺は諦めない事にしたから」
「か、勘違いしないで…」
「瑞希の人生だから、後悔のないようにな…?」
え…?どういう事…?
見つめ合ったまま、また優しく微笑む元カレ
「俺以上に瑞希の事、幸せに出来る奴なら身を引くかも知れないけど…今のところ俺の方が勝ってるから」
ドヤ顔でシフトチェンジされても……
クスッと笑えば「笑うなよ、本気なんだぞ」と
お互いに笑う
「元カレに復縁迫られてて怖っ」
「そんな元カレの胸で泣いたくせに」
横からパンチをお見舞いするも片手で阻止されて
指を絡めてきた
「何これ」と横顔を見る
「昔はこうやって運転してたよな」
「普通に危ないから」
「ちぇ、釣れない奴め……まぁ、長期戦は覚悟の上だしな」
最後のやつ、聞こえなかった事にして良い?
忘れちゃダメだよ
私は振ったの
大好きだったけど別れを選んだ
何で?って思うよね
実際まだ、心の中では嫌いになりきれてない
あのまま別れず一緒に居たら、
自分自身も、彼も傷付けただろう
ズタボロになる前に身を引いたの
本当に嫌いにはなりたくなかったから
怖くなって逃げたのも事実
振られる前に振ってしまう、一番卑怯なやり方
納得いかないのも当然だよね
嫌いになれないまま、ただ己の弱さを隠す為
一方的に終わりを告げた恋は再燃するのだろうか
そんなの有り得ない
今の私は、ちゃんとそう言い切れる———?

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