この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Dilemma
第3章 【同期入社の戦友、眼中にもなかった同僚】
少し俯く私にいきなり顎クイしてきた同僚
目と目が合って
「今は仕事に集中しろ」と喝を入れられる
隣に腰を下ろしてきて同じパソコンを眺める
この場目をイチャイチャしてると思われるのも
癪だけど、圭くんには見られたくないなと思う
その後やっと集中力が戻って来て
いつも通りの打ち合わせが出来たわけだけど
「飯行こう」と誘われ
「嫌だ」と断るも
「お前どうせ昼抜くだろ」と強制連行
よくわからないが何故か同僚が気にかけて
くれている気がする
「やっと俺の成瀬が戻って来たわ」
そう言われてパスタで喉を詰まらせる
「ゲホゲホ!ど、どういう意味…!?」
「今まで誰かさんがお前を独占してきた所為で俺との案件、随分後回しにされてたし」
「えぇ?それは俺一人で充分、とか言ってたじゃん」
「そう、俺一人でも充分だけどお前の意見は聞きたいわけよ、だから俺との時間も作れっての、大体同期を蔑ろにするんじゃねぇよ」
「ご、ごめん…」
「何だそれ、張り合いねぇな」
「あんたと喧嘩するだけの気力がないだけ」
「何?あの後輩といつも通りの関係に戻れば大丈夫なの?」
「…そんなんじゃ、ないよ」
「ダメ」
「え…?」
「もう戻んな、お前捕まえるの大変だから」
え……ちょっとは私を認めてくれてるって感じ?
黒田は真面目だし硬派
密かに想い人は居るみたいだけど
そういう噂や話は聞かない
同期で同じタイミングで昇進もしてきた
だから一番近い存在だし
会社では一番一緒に居たかも
「え、もしかして私、同期に愛されてる?」
「はぁ?言ってろよ」
こんな風に誂うと耳まで真っ赤になって
ぶっきらぼうに言い返してくる
それに同期だから余計に奢られるのは嫌で
割り勘にしたいのにそうさせてくれない
無理やり渡そうとするもヒョイと交わされ
追い掛け合う
「あ…」と絵に描いたように振り返り
急に立ち止まるから
すぐに止まれず「わっ」とぶつかってしまう
やば…ネクタイに口紅ついちゃった

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


