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Dilemma
第3章 【同期入社の戦友、眼中にもなかった同僚】
「俺、ふざけてても嘘だけは言わないからさ」
「ん…?」
「思ってる事はこれからちゃんと言うって決めた」
「ん?うん……良いんじゃない?」
「おう、だから最初にお前見た時から思ってたよ?顔だけは良いなって」
「顔だけかい!ていうか、そんな事言うなんて熱あるんじゃないの?」
「ん…」
え?顔近付けてきて額を差し出してる
思わず額同士をくっつけそうになった
するか、バカ
手の甲を額に当てる
熱はないみたいだけど……
そう言おうとした瞬間、その手を退けられて
額同士をくっつけてきた
フリーズする身体
「どう?」って普通に聞いてこないで
すぐに離れたけど
「顔赤いぞ」とかまた誂ってきたら本気で怒る
え……ちょっと、マジな顔やめて
誂って…こない??
「熱はないけど、今日おかしいよ?」
「うん、それは俺もそう思う」
「だよね?可愛いとか普段、絶対言わないもん」
「いや、それはずっと思ってた」
「は?」
「今まで言わなかっただけ、でも言おうと思った」
「な、何で…?」
真面目な話の雰囲気にもっていかれるから
目は逸らさないでいた
「なぁ、気付いてて言ってる?それとも、本当に気付いてない?」
「何が?」
え、わかんない、黒田の言おうとしてる事が
全く伝わって来ないんだが!?
仕事ならすぐに意思疎通出来るのに、何で?
ジーッと見つめ合った後、まさかのデコピン
「痛っ…」
「宿題な?今週中に答え合わせするから」
「え?どういう事?」
「しっかりその頭で考えな?単純明快だろ」
なっ…!言うだけ言って出て行った
呆然と立ち尽くす
バカ……気付いてないフリだっつーの
今はそういうの考えられないっていうか、
黒田とは戦友で居たいというか、
気不味い雰囲気になりたくないだけ
「わっ…!お、お疲れ様です」
給湯室を出たら壁側にズラッと
並んでいた同僚たち
ニヤニヤされてるので全部見られてたと
想像がつく

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