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Dilemma
第3章 【同期入社の戦友、眼中にもなかった同僚】





シートベルト着けてあげたら
カクン…と肩に頭を乗せてきた
口開けて寝てるよ



着いてからも大変だったんだからね
重い身体支えてエレベーターに乗ったら
「あれ、まだ成瀬居た〜」とか言って
抱き着いてきてさ
危うく絞められるとこだったよ
フラフラした足取りだから突き放せない



後ろからハグしないで
鍵開けられないってば
重い…重いのよ!
何とかソファーまで運んで崩れ落ちる



「何処行くの?」



立ち上がろうとすると腕を掴まれた



「お水持ってくるから」



そう言うと離してくれて
コップに注いで持って行くと
ポタポタ零す
慌ててタオル持ってきて拭くと
「飲めない」って甘えてくる
いや、全然可愛くないから
隣に座り、無理やり飲ませてやる



スーツのジャケットを脱がせる
ネクタイも解いていくとその手を掴まれた



「苦しいでしょ」


「成瀬のエッチ…」


「はぁ?親切心でしょ!」



酔っ払いは寝やがれ、とソファーで寝かせた
真っ赤なほっぺで気持ち良さそうに寝息立ててる
もう、本当てんてこ舞いな日だよ……黒田め!



翌朝、お互い仕事は休み
シャワー浴びてリビングに戻ったところで
起きてる黒田と目が合った



「あ、おはよう、頭痛くない?」


「お、おう……え?俺、昨日……」


「クスッ、やっぱ覚えてないじゃん、どこまで覚えてるー?昨日呼び出されたんだけどそれはOK?」


「えっ…マジか、そうだよな、ごめん、めちゃくちゃ迷惑かけて、あれ?俺、菊川と飲んでて…」


「お友達は帰ったよ、私が来ないと動かなかったから」



ソファーの上で土下座して
「すみませんでした!!」って
まぁ、それで許してやるよ



「此処にはどうして…?」


「ベロベロに酔っ払ってて住所言ってくれなかったから置き去りにするわけにもいかず連れて帰って来たのよ」



乾いてない髪のまま、隣に座り
タオルドライしながら「貸しひとつね」と
笑みを浮かべてやった
あれだけ飲んでも二日酔いしないの不思議ね
一応、レトルトだけど即席のしじみ味噌汁を
出してあげた







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