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Dilemma
第3章 【同期入社の戦友、眼中にもなかった同僚】





「ちょっ…黒田!?」



バン!と勢い良くドアを閉めて
壁ドンならぬ、ドアドンされちゃって
間近に黒田の切なそうな顔
え…?視線が合ったら動けなくなる



「俺との事は余計な事?」


「え…?」


「ごめん、冷静になれていないのはわかってる、どうやら俺は成瀬の前だとガキみたいに嫉妬したり、好きな気持ちがコントロール出来なくなるのかも…」



へ…!?
それを私に言われても……
どうしろって言うの



「距離、近いよ?」


「お前のせいだ」


「え、えぇ~!?」



ポスン…と肩に頭ごと乗せてきた
熱い……
黒田の熱量がダイレクトに伝わってくる



「可愛い顔して惑わせてくるくせに、俺の事、眼中にない態度は結構傷つくんですけど…」


「え、えっと……それは、ごめん」


「可愛い顔してってとこは認めるんだ?」


「え、いや、認めてはないけど、今そういうの突っ込む雰囲気じゃないかなって」


「可愛いんです、俺の目にはずっと可愛く映ってる」


「ちょ、やめて」


「照れてるとこはもっと可愛い」


「ちょっと…っ」



軽くボディータッチしようとしたらその手を
掴まれて、腰からも引き寄せてきた
さっきからずっと距離が近いのに更に縮まる



「なっ…なにっ!?」


「意識してもらえるにはどうしたら良いかなって」


「してる、してるよ」


「うっそだ〜、本当に?」


「うんうん、してる」



何とかこの場を乗り切ろうとしたのが
見え見えだったのかも知れない
長く一緒に居ればそんな事はすぐ見破られる



「誤魔化そうったってそうはいかないからね?」


「え?」


「ごめん、やっぱジっと待つだけは出来ないや」



え?え?ひゃっ…!!!!!!



掴まれた手は壁に押し付けられ、
黒田の顔が近付いてそのまま重なる……
咄嗟に横を向いて逃れた



「何してるの?」



こんな時、どんな顔すれば良いのよ
わかんない……頭パンク寸前なのに
男からすれば煽ってる顔なんだって……



顔ごと向けられて再び重なる







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