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監禁願望の女
第8章 生贄Ⅱ
キスの余韻に浸るような、穏やかな表情だった。頬がふっと緩み、口角がキュッと上がっていた。唇には、男の熱と、交じり合った潤いがまだ残っていた。その感触を通して、男の人柄がそっと伝わってくるようだった。
言葉遣いとは違う、優しいキスだった。
男は弥生のペースに合わせているだけなのに、気づけば彼女は、体の奥までそのキスに夢中になっていた。胸の奥が、甘く疼くように熱を帯びていた。
彼女は掠れた声で呟いた。
「……もう、手遅れです……」
自ら顔を上げ、男の頬へ柔らかく唇を落とす。ほんの一瞬、熱を確かめるように押し当ててから、唇を滑らせた。
その先にあったのは、男の耳たぶだった。彼女は目を閉じたまま、そこに唇を重ねる。
柔らかく、甘く、慎重に歯を立てた。
軽く噛むように、熱を含んだ唇で包み込む。
吐息が耳たぶにかかり、男の小さな震えが、弥生の体にまで伝わってきた。
(甘えたくなると……よく耳たぶを噛んでくれたよね……)
元恋人の言葉が、頭の奥で鮮やかに蘇る。
あのときの声の温度まで、はっきりと思い出された。
言葉遣いとは違う、優しいキスだった。
男は弥生のペースに合わせているだけなのに、気づけば彼女は、体の奥までそのキスに夢中になっていた。胸の奥が、甘く疼くように熱を帯びていた。
彼女は掠れた声で呟いた。
「……もう、手遅れです……」
自ら顔を上げ、男の頬へ柔らかく唇を落とす。ほんの一瞬、熱を確かめるように押し当ててから、唇を滑らせた。
その先にあったのは、男の耳たぶだった。彼女は目を閉じたまま、そこに唇を重ねる。
柔らかく、甘く、慎重に歯を立てた。
軽く噛むように、熱を含んだ唇で包み込む。
吐息が耳たぶにかかり、男の小さな震えが、弥生の体にまで伝わってきた。
(甘えたくなると……よく耳たぶを噛んでくれたよね……)
元恋人の言葉が、頭の奥で鮮やかに蘇る。
あのときの声の温度まで、はっきりと思い出された。

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