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監禁願望の女
第10章 監禁生活Ⅰ
「ハッ……」
毛布越しに回された腕には、逃がさないとでも言うような力が込められていた。その圧は、どこか拘束にも似ている。
縄から解放されたばかりの体が、今度は男の腕の中へ、所有物として閉じ込められたようだった。弥生は息を詰めた。
「こっちだ……」
男はそれ以上抱き締めることなく、弥生の体から腕を解いた。そのまま彼女の前へ出た。
男は牢の扉を開け、石段へ足をかけた。
弥生は毛布の合わせ目を両手で押さえ、男の背中を追った。石段へ裸足を置くたび、足裏から冷えが這い上がってくる。
一段上がるごとに、牢の中から続いていた甘い余韻が、体の奥で薄れていった。代わりに弥生の意識を占めたのは、恥丘の奥に溜まった重みと、足裏を刺す石の冷たさだった。
どれほど非日常の夜へ身を沈めても、お手洗いを求め、寒さに身を縮めている自分は、普段の弥生と何も変わらなかった。
毛布に包まれたまま、弥生は一段ずつ石段を上った。
辿り着いたのは、神棚のある部屋だった。牢を出ても、暗さは変わらなかった。
毛布越しに回された腕には、逃がさないとでも言うような力が込められていた。その圧は、どこか拘束にも似ている。
縄から解放されたばかりの体が、今度は男の腕の中へ、所有物として閉じ込められたようだった。弥生は息を詰めた。
「こっちだ……」
男はそれ以上抱き締めることなく、弥生の体から腕を解いた。そのまま彼女の前へ出た。
男は牢の扉を開け、石段へ足をかけた。
弥生は毛布の合わせ目を両手で押さえ、男の背中を追った。石段へ裸足を置くたび、足裏から冷えが這い上がってくる。
一段上がるごとに、牢の中から続いていた甘い余韻が、体の奥で薄れていった。代わりに弥生の意識を占めたのは、恥丘の奥に溜まった重みと、足裏を刺す石の冷たさだった。
どれほど非日常の夜へ身を沈めても、お手洗いを求め、寒さに身を縮めている自分は、普段の弥生と何も変わらなかった。
毛布に包まれたまま、弥生は一段ずつ石段を上った。
辿り着いたのは、神棚のある部屋だった。牢を出ても、暗さは変わらなかった。

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