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監禁願望の女
第10章 監禁生活Ⅰ
男は足を止めず、神棚のある部屋を抜け、隣の居間へ進んだ。囲炉裏の火はすでに落とされ、灰の中には赤い光も残っていなかった。
居間の先には、人ひとりが通れるほどの細い通路が続いていた。
弥生は毛布を胸元へ引き寄せながら、そのあとを追った。
細い通路へ足を踏み入れた途端、湿り気を帯びた温かな空気が、冷えていた頬と首筋を撫でた。湯気と濡れた木の匂いが混じっている。
――すぐ近くに、浴室がある。
弥生はそう察した。だが、男は浴室のことには何も触れず、足を止めることなく通路の先へ進んでいった。
その背中を見つめながら、弥生は逃げ場のない細い通路の奥へ、さらに深く誘われていった。
通路の右側に、木の引き戸があった。
男が戸へ手をかけ、横へ滑らせた。
「ここだ」
男は開いた戸口の脇に立ち、弥生へ向き直った。弥生の姿を見つめながら、片手を差し出す。
「毛布を……」
弥生の指に力が入った。
居間の先には、人ひとりが通れるほどの細い通路が続いていた。
弥生は毛布を胸元へ引き寄せながら、そのあとを追った。
細い通路へ足を踏み入れた途端、湿り気を帯びた温かな空気が、冷えていた頬と首筋を撫でた。湯気と濡れた木の匂いが混じっている。
――すぐ近くに、浴室がある。
弥生はそう察した。だが、男は浴室のことには何も触れず、足を止めることなく通路の先へ進んでいった。
その背中を見つめながら、弥生は逃げ場のない細い通路の奥へ、さらに深く誘われていった。
通路の右側に、木の引き戸があった。
男が戸へ手をかけ、横へ滑らせた。
「ここだ」
男は開いた戸口の脇に立ち、弥生へ向き直った。弥生の姿を見つめながら、片手を差し出す。
「毛布を……」
弥生の指に力が入った。

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