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監禁願望の女
第10章 監禁生活Ⅰ
これを手放せば、裸の体を隠すものは何もなくなる。それでも男は視線を逸らさず、差し出した手を動かさなかった。
弥生はその視線から逃れるように背を向け、胸元を押さえていた指を一本ずつ解いた。肩に掛かっていた毛布が、背後から男の手へ引き取られていく。布が背中を滑り落ちるにつれ、冷気がうなじから背筋をなぞっていった。
次に触れたのは、冷たさではなかった。
細い通路に溜まっていた湿った温気が、裸の胸の谷と、お腹の肌へ押し寄せた。先ほどまで頬と首筋だけで感じていた浴室の気配が、今は剥き出しの肌を包んでいる。
体を隠していた毛布は、男の手へ渡ってしまった。
弥生は両腕で胸を抱え込んだ。だが、正面を隠そうと男へ背を向けた姿勢は、かえって裸のお尻を男の目の前へ無防備に晒していた。
「ライトのスイッチは中にある。ゆっくりしていいぞ……」
弥生は胸を抱えたまま、開かれた戸口を越えた。
背後へ晒した裸の背中から腰にかけて、男の視線が注がれている気がする。その恥ずかしさに背中を押され、狭い室内へ逃げ込むように足を踏み入れた。
ことり、と引き戸が閉まった。
弥生はその視線から逃れるように背を向け、胸元を押さえていた指を一本ずつ解いた。肩に掛かっていた毛布が、背後から男の手へ引き取られていく。布が背中を滑り落ちるにつれ、冷気がうなじから背筋をなぞっていった。
次に触れたのは、冷たさではなかった。
細い通路に溜まっていた湿った温気が、裸の胸の谷と、お腹の肌へ押し寄せた。先ほどまで頬と首筋だけで感じていた浴室の気配が、今は剥き出しの肌を包んでいる。
体を隠していた毛布は、男の手へ渡ってしまった。
弥生は両腕で胸を抱え込んだ。だが、正面を隠そうと男へ背を向けた姿勢は、かえって裸のお尻を男の目の前へ無防備に晒していた。
「ライトのスイッチは中にある。ゆっくりしていいぞ……」
弥生は胸を抱えたまま、開かれた戸口を越えた。
背後へ晒した裸の背中から腰にかけて、男の視線が注がれている気がする。その恥ずかしさに背中を押され、狭い室内へ逃げ込むように足を踏み入れた。
ことり、と引き戸が閉まった。

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