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監禁願望の女
第10章 監禁生活Ⅰ
弥生は暗闇の中で、背後の戸をそっと振り返った。
もし、このまま外から鍵を掛けられたら――。
そう考えた途端、ここもまた、牢よりずっと狭い監禁部屋になるような気がした。男の視線から切り離されたはずなのに、胸の奥に新たな不安が込み上げてくる。
弥生は壁を手探りし、指先に触れた冷たいスイッチを押した。眩いほどの白い明かりが、狭い室内を一気に照らし出す。目を細めながら周囲を見回し、そこが清潔な洋式のお手洗いだと分かると、ようやく安堵の息が漏れた。
だが、スイッチへ伸ばした腕を下ろしかけたところで、動きが止まった。腕に、生々しい縄の痕が残っている。
白い光へかざして見た。縄が辿った場所に沿って、赤い筋が刻印のように肌へ刻まれていた。
吸い寄せられるように、その一本へ指を添える。
熱はなく、痛みもなかった。触れたところの肌が、浅く沈んでいた。
これが麻縄の痕――。
初めて自身の体につけられたことに、動揺を隠せなかった。
それなのに、指を離せない。
もし、このまま外から鍵を掛けられたら――。
そう考えた途端、ここもまた、牢よりずっと狭い監禁部屋になるような気がした。男の視線から切り離されたはずなのに、胸の奥に新たな不安が込み上げてくる。
弥生は壁を手探りし、指先に触れた冷たいスイッチを押した。眩いほどの白い明かりが、狭い室内を一気に照らし出す。目を細めながら周囲を見回し、そこが清潔な洋式のお手洗いだと分かると、ようやく安堵の息が漏れた。
だが、スイッチへ伸ばした腕を下ろしかけたところで、動きが止まった。腕に、生々しい縄の痕が残っている。
白い光へかざして見た。縄が辿った場所に沿って、赤い筋が刻印のように肌へ刻まれていた。
吸い寄せられるように、その一本へ指を添える。
熱はなく、痛みもなかった。触れたところの肌が、浅く沈んでいた。
これが麻縄の痕――。
初めて自身の体につけられたことに、動揺を隠せなかった。
それなのに、指を離せない。

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