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監禁願望の女
第10章 監禁生活Ⅰ
赤い筋をなぞるたび、解かれたはずの縄が、形だけ肌の上へ戻ってくる。間違いなく自分の腕なのに、その縄目だけが、男に縄で縛られ、この家に監禁されているという印に見えた。
弥生の胸の奥が、きゅっと熱を持つ。
腕を辿っていた視線が、そのまま裸の体へ落ちていった。
胸の上下にも、同じ赤い縄目が走っている。さらに下へ目を向ければ、両脚にも幾重もの筋が残されていた。
縄はもうない。
それでも体には、縛られていた形が消えずに残っている。
このまま消えないのではないか――。
肌に刻まれた拘束の痕を目で追ううち、左右の膨らみが浅い呼吸に合わせて動いていることに気づいた。先端を囲む淡い色の輪はきゅっと縮まり、その中心が硬く尖っている。
眩しい白い光は、その変化まで容赦なく照らしていた。冷気に晒されたせいだと思いたかった。だが、縄痕へ触れた指先から胸の奥へ広がった熱は、それだけでは説明できない。
自分の体をこれ以上見ていられず、弥生は無双窓へ手を伸ばした。
内側の板を横へ滑らせると、重なっていた隙間から淡い朝の光が差し込んでくる。その向こうには、森に囲まれた敷地が広がり、昇り始めた朝日が、木々の輪郭を浮かび上がらせている。
外は、次第に明るさを増していた――。
ここがどこなのかも分からないまま、夜を明かしたという事実が重くのしかかった。
弥生はしばらくその光景を見つめてから、板を元の位置へ戻した。細い光が消え、室内には再び白い照明だけが残る。大きく息を吐き、両手を腰の左右へ伸ばした。衣服を下ろそうとする、いつもの仕草だった。
だが、指先は何にも触れなかった。自分が裸であることを、また思い知らされた。弥生は目を閉じ、そのまま腰を落とした。
体の奥に張りつめていた重みが、ようやく解き放たれる。堪えていた体から力が抜けていく。その一方で、頬には別の熱が込み上げてきた。
弥生の胸の奥が、きゅっと熱を持つ。
腕を辿っていた視線が、そのまま裸の体へ落ちていった。
胸の上下にも、同じ赤い縄目が走っている。さらに下へ目を向ければ、両脚にも幾重もの筋が残されていた。
縄はもうない。
それでも体には、縛られていた形が消えずに残っている。
このまま消えないのではないか――。
肌に刻まれた拘束の痕を目で追ううち、左右の膨らみが浅い呼吸に合わせて動いていることに気づいた。先端を囲む淡い色の輪はきゅっと縮まり、その中心が硬く尖っている。
眩しい白い光は、その変化まで容赦なく照らしていた。冷気に晒されたせいだと思いたかった。だが、縄痕へ触れた指先から胸の奥へ広がった熱は、それだけでは説明できない。
自分の体をこれ以上見ていられず、弥生は無双窓へ手を伸ばした。
内側の板を横へ滑らせると、重なっていた隙間から淡い朝の光が差し込んでくる。その向こうには、森に囲まれた敷地が広がり、昇り始めた朝日が、木々の輪郭を浮かび上がらせている。
外は、次第に明るさを増していた――。
ここがどこなのかも分からないまま、夜を明かしたという事実が重くのしかかった。
弥生はしばらくその光景を見つめてから、板を元の位置へ戻した。細い光が消え、室内には再び白い照明だけが残る。大きく息を吐き、両手を腰の左右へ伸ばした。衣服を下ろそうとする、いつもの仕草だった。
だが、指先は何にも触れなかった。自分が裸であることを、また思い知らされた。弥生は目を閉じ、そのまま腰を落とした。
体の奥に張りつめていた重みが、ようやく解き放たれる。堪えていた体から力が抜けていく。その一方で、頬には別の熱が込み上げてきた。

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