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監禁願望の女
第10章 監禁生活Ⅰ
頭を締めつけていた感覚が緩む。ねじり上げられていた髪が形を失い、うなじが急に熱くなった。ひとまとまりになっていた後ろ髪は首筋で大きくほどけ、その重みと共に裸の肩を撫で下ろし、背中へ流れ落ちた。
弥生は、まだ目を閉じていた。男の指が髪に触れただけで、背を一筋のものが走った。結い上げていたものは、外向けに整えていた自分だった。それが男の手の中でほどけ、うなじも肩も、自分で下ろすのとは違った。男に選ばれて、表向きの殻を剥がされていくようだった。
押さえつけられるはずだった頭には、何の力も加わってこない。代わりに男の指が、下ろされた髪を梳くように、根元から毛先へ滑っていった。
「ハッ……」
弥生は梳かれるたび、優しく整えられるその動きに吐息が漏れ、耳が熱くなり、首が後ろに反ってしまう。目を閉じたまま、体だけが先に従っていた。
緩んだ頭皮の下で、うなじだけが熱くなる。落ちた髪の先が肩をくすぐるたび、整えていたものが、自分の意思より先に崩れていくようだった。
弥生は恐る恐る目を開ける。
男の手には、髪から抜かれたかんざしがあった。
弥生は、まだ目を閉じていた。男の指が髪に触れただけで、背を一筋のものが走った。結い上げていたものは、外向けに整えていた自分だった。それが男の手の中でほどけ、うなじも肩も、自分で下ろすのとは違った。男に選ばれて、表向きの殻を剥がされていくようだった。
押さえつけられるはずだった頭には、何の力も加わってこない。代わりに男の指が、下ろされた髪を梳くように、根元から毛先へ滑っていった。
「ハッ……」
弥生は梳かれるたび、優しく整えられるその動きに吐息が漏れ、耳が熱くなり、首が後ろに反ってしまう。目を閉じたまま、体だけが先に従っていた。
緩んだ頭皮の下で、うなじだけが熱くなる。落ちた髪の先が肩をくすぐるたび、整えていたものが、自分の意思より先に崩れていくようだった。
弥生は恐る恐る目を開ける。
男の手には、髪から抜かれたかんざしがあった。

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