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監禁願望の女
第10章 監禁生活Ⅰ
濡れた睫毛が震えた。
弥生は再び目を閉じてしまう。男の顔を見れば、胸の内側へ広がってしまった甘さまで、今度こそ隠せなくなる気がした。頬を包む手のひらへ、熱が移っていく。
男が上から身を屈める。
二人の間に溜まっていた湯気が揺れ、その流れが弥生の頬を撫でた。とっさに両腕を持ち上げ、近づいてくる男を制止しようとする。けれど、頬に添えられた手は優しいままだった。
持ち上げた両腕が、男に触れる前で止まる。湯を吸った縄の重みを抱えたまま、そこからゆっくりと力が抜けていった。
男の息が、弥生の濡れた唇へ触れる。湯の音は変わらず浴室を満たしているのに、その奥から近づいてくる呼吸ばかりが耳に残った。
頬に添えられた手が、弥生の顔を上へ向かせる。
男の顔が湯気を分け、上から降りてくる。
弥生は瞼を閉じたまま、その気配を受け止めていた。
やがて、濡れた唇へ男の唇が重なった。
「ン……」
触れ合ったところから、湯とは違う温もりが染み込んでくる。
弥生は再び目を閉じてしまう。男の顔を見れば、胸の内側へ広がってしまった甘さまで、今度こそ隠せなくなる気がした。頬を包む手のひらへ、熱が移っていく。
男が上から身を屈める。
二人の間に溜まっていた湯気が揺れ、その流れが弥生の頬を撫でた。とっさに両腕を持ち上げ、近づいてくる男を制止しようとする。けれど、頬に添えられた手は優しいままだった。
持ち上げた両腕が、男に触れる前で止まる。湯を吸った縄の重みを抱えたまま、そこからゆっくりと力が抜けていった。
男の息が、弥生の濡れた唇へ触れる。湯の音は変わらず浴室を満たしているのに、その奥から近づいてくる呼吸ばかりが耳に残った。
頬に添えられた手が、弥生の顔を上へ向かせる。
男の顔が湯気を分け、上から降りてくる。
弥生は瞼を閉じたまま、その気配を受け止めていた。
やがて、濡れた唇へ男の唇が重なった。
「ン……」
触れ合ったところから、湯とは違う温もりが染み込んでくる。

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