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監禁願望の女
第10章 監禁生活Ⅰ
自分から求めたわけではない。けれど、もう唇を閉じることもできなかった。互いの舌が口の中で絡み合うたび、口はさらにほどけ、その奥に隠していた吐息まで男へ渡してしまう。
口づけに合わせて弥生の上体が傾く。二人の間に残っていた両手も前へ伸び、行き場を失った指が、男の濡れた肌へ触れた。
そのまま下へ滑った指先が、不意に硬いものへぶつかる。
「ッ……」
弥生の体が、椅子の上でピクッと跳ねた。触れた瞬間に、それが何か分かった。
湯に濡れた男の硬い芯が、指先へはっきりと形を伝えてきた。想像していたよりも熱く、張りつめた硬さが、縛られた両手の指先へ押し当たっている。
弥生の指が強張った。離そうとした。けれど、両手はすぐには動かなかった。濡れた肌の上で滑りかけた指が、その硬さを確かめるように触れたまま止まっている。
唇が離れる。
けれど男の顔は、息が触れ合うほど近くに残っていた。弥生は目を閉じたまま、浅い呼吸を繰り返す。肩から落ちた湯が腕を伝い、男へ触れている指の間へ流れ込んでいった。
頬を撫でていた親指が、もう一度、熱を帯びた肌をなぞる。
「洗ってくれるか……」
低い声が、水音の中から弥生の耳へ届いた。
「ハァ……」
返事をしようとした唇から、熱い吐息が先にこぼれた。
口づけに合わせて弥生の上体が傾く。二人の間に残っていた両手も前へ伸び、行き場を失った指が、男の濡れた肌へ触れた。
そのまま下へ滑った指先が、不意に硬いものへぶつかる。
「ッ……」
弥生の体が、椅子の上でピクッと跳ねた。触れた瞬間に、それが何か分かった。
湯に濡れた男の硬い芯が、指先へはっきりと形を伝えてきた。想像していたよりも熱く、張りつめた硬さが、縛られた両手の指先へ押し当たっている。
弥生の指が強張った。離そうとした。けれど、両手はすぐには動かなかった。濡れた肌の上で滑りかけた指が、その硬さを確かめるように触れたまま止まっている。
唇が離れる。
けれど男の顔は、息が触れ合うほど近くに残っていた。弥生は目を閉じたまま、浅い呼吸を繰り返す。肩から落ちた湯が腕を伝い、男へ触れている指の間へ流れ込んでいった。
頬を撫でていた親指が、もう一度、熱を帯びた肌をなぞる。
「洗ってくれるか……」
低い声が、水音の中から弥生の耳へ届いた。
「ハァ……」
返事をしようとした唇から、熱い吐息が先にこぼれた。

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