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監禁願望の女
第11章 監禁生活Ⅱ
熱の残る頬へ次に触れたのは、ひんやりとした洗顔フォームだった。
男の指が白い膜のように薄い泡を頬へ広げていく。額から眉間へ、鼻筋を通り、反対側の頬へ。指の腹がゆっくりと円を描くたび、柔らかな泡が顔全体を包んでいった。
閉じた瞼の上にも泡が載せられる。
――メイク落としじゃない。
小さな不安が胸をよぎった。
これだけで、きちんと落ちるのだろうか。
しかし、その思いは長く続かなかった。
つい先ほどまで重く絡んでいた髪が、いまは男の指を滑らかに通している。泡を洗い流された頭皮には、すっきりとした軽さが残り、湯を含んだ髪まで生き返ったように感じられた。
男の指が、頬骨の下をゆっくりと回る。顎の線をなぞり、耳の前へ戻りながら、肌に残った汚れを泡の中へ溶かしていく。強く擦ることはなかった。朝の身支度を整えるように、優しく、それでも隅々まで確かめるような手つきだった。
口を離したばかりの唇には、まだ男の熱が残っている。
洗顔フォームの泡が口元近くまで広がってきても、弥生は拭うことをしなかった。男の指が動くたび、熱を帯びた頬がくすぐったさに震えた。鼻筋を撫でられ、顎の下まで泡を伸ばされると、弥生の首がほんの少し後ろに反る。
男の手によって髪が整えられ、今度は顔まで洗われている。弥生は瞼を閉じ、膝の間へ縛られた両手を垂らしたまま、頬の上を巡る男の指へ静かに顔を預けていた。
男の指が白い膜のように薄い泡を頬へ広げていく。額から眉間へ、鼻筋を通り、反対側の頬へ。指の腹がゆっくりと円を描くたび、柔らかな泡が顔全体を包んでいった。
閉じた瞼の上にも泡が載せられる。
――メイク落としじゃない。
小さな不安が胸をよぎった。
これだけで、きちんと落ちるのだろうか。
しかし、その思いは長く続かなかった。
つい先ほどまで重く絡んでいた髪が、いまは男の指を滑らかに通している。泡を洗い流された頭皮には、すっきりとした軽さが残り、湯を含んだ髪まで生き返ったように感じられた。
男の指が、頬骨の下をゆっくりと回る。顎の線をなぞり、耳の前へ戻りながら、肌に残った汚れを泡の中へ溶かしていく。強く擦ることはなかった。朝の身支度を整えるように、優しく、それでも隅々まで確かめるような手つきだった。
口を離したばかりの唇には、まだ男の熱が残っている。
洗顔フォームの泡が口元近くまで広がってきても、弥生は拭うことをしなかった。男の指が動くたび、熱を帯びた頬がくすぐったさに震えた。鼻筋を撫でられ、顎の下まで泡を伸ばされると、弥生の首がほんの少し後ろに反る。
男の手によって髪が整えられ、今度は顔まで洗われている。弥生は瞼を閉じ、膝の間へ縛られた両手を垂らしたまま、頬の上を巡る男の指へ静かに顔を預けていた。

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