この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
監禁願望の女
第3章 最初の女
スピードが一気に落ち、完全停止した。ウィンカーの音が聞こえ、車は右に曲がった。弥生は反対側のドアへ足先を突っ張り、車に揺さぶられる体を支えていた。
車は何度か右折左折を繰り返していた。弥生の胸の奥に、「もう近い」という予感が膨らんでいた。吐息が黒いリボンの内側にこもり、熱く湿っていく。行き先は全く見当がつかない。ただ真っすぐに走る道を外れ、ゆったりと曲がりながら進んでいることは確かだった。
やがて、タイヤの音が変わった。
滑らかな路面から、細かく弾むような感触が体にも伝わってくる。タイヤが小石を噛む音が、車体の下から絶えず響いていた。それが砂利道だと理解した。
そのたびに体全体が細かい振動に揺らされ、体のあちこちが拘束されていることを実感していた。
エンジンの音が小さくなり、車体の揺れが穏やかになったかと思うと、ゆっくりと停止した。砂利を踏みしめる最後の音が消えて、エンジンが切られ、車内は急に静かになった。
振動が止み、代わりに自分の浅い鼻息だけが、黒い布の下で聞こえていた。
運転席のドアが開き、男が車外へ降りた。ドアが閉まると、足音が車から離れていった。
弥生は座席の上で体をよじり、胸をシートへ押しつけるように、うつ伏せになった。
「ふぅ、ふぅ……」
リボンの内側にこもる息を、少しでも外へ逃がしたかった。弥生は顔を左右に動かし、頬をレザーへ擦りつけながら、口元を覆うリボンをずらそうとしていた。
車は何度か右折左折を繰り返していた。弥生の胸の奥に、「もう近い」という予感が膨らんでいた。吐息が黒いリボンの内側にこもり、熱く湿っていく。行き先は全く見当がつかない。ただ真っすぐに走る道を外れ、ゆったりと曲がりながら進んでいることは確かだった。
やがて、タイヤの音が変わった。
滑らかな路面から、細かく弾むような感触が体にも伝わってくる。タイヤが小石を噛む音が、車体の下から絶えず響いていた。それが砂利道だと理解した。
そのたびに体全体が細かい振動に揺らされ、体のあちこちが拘束されていることを実感していた。
エンジンの音が小さくなり、車体の揺れが穏やかになったかと思うと、ゆっくりと停止した。砂利を踏みしめる最後の音が消えて、エンジンが切られ、車内は急に静かになった。
振動が止み、代わりに自分の浅い鼻息だけが、黒い布の下で聞こえていた。
運転席のドアが開き、男が車外へ降りた。ドアが閉まると、足音が車から離れていった。
弥生は座席の上で体をよじり、胸をシートへ押しつけるように、うつ伏せになった。
「ふぅ、ふぅ……」
リボンの内側にこもる息を、少しでも外へ逃がしたかった。弥生は顔を左右に動かし、頬をレザーへ擦りつけながら、口元を覆うリボンをずらそうとしていた。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


