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監禁願望の女
第3章 最初の女
体が宙に浮き、背後で車のドアが閉まる音がした。男が歩くたび、砂利を踏みしめる振動が抱えられた体へ伝わってくる。顔を覆うリボンの隙間から入り込んだ風が、弥生の頬に触れていた。
抱えられた体が揺れ、虫の音が途絶えた。肌を包む空気の温度が変わり、弥生は屋内へ入ったことを理解した。
彼女の体は、そっと横たえられた。
冷たい板の感触が、頬から体へ広がっていった。
男は何も言わず、弥生の顔を覆っていたリボンを、包帯をほどくようにそっと外していった。
彼女の視界がゆっくりと戻ってくる。最初に目に入ったのは、床を四角く切って造られた囲炉裏だった。火はとうに消え、白く冷えきった灰が、長く使われていないもののように沈んでいた。その上には、先端の曲がった金具が天井から吊り下げられていた。
弥生は体を仰向けにし、上を見た。
頭上には、彼女を圧し潰しそうな太い梁が迫っていた。天井板はなく、煤けた梁が何本も交差し、剝き出しになっている。囲炉裏の煙に長年晒された木肌は黒に近く、まるで巨大な生き物の骨のように、家全体を支えていた。
男はそれ以上何もせず、そのまま戸口の方へ歩いていった。足音が遠ざかり、やがて外の空気がわずかに流れ込んできた。戸が閉まる音がして、居間は再び静かになった。
土間には、吊り下げられたケーブルの先に裸電球が1つあり、その淡い光だけが灯されていた。
抱えられた体が揺れ、虫の音が途絶えた。肌を包む空気の温度が変わり、弥生は屋内へ入ったことを理解した。
彼女の体は、そっと横たえられた。
冷たい板の感触が、頬から体へ広がっていった。
男は何も言わず、弥生の顔を覆っていたリボンを、包帯をほどくようにそっと外していった。
彼女の視界がゆっくりと戻ってくる。最初に目に入ったのは、床を四角く切って造られた囲炉裏だった。火はとうに消え、白く冷えきった灰が、長く使われていないもののように沈んでいた。その上には、先端の曲がった金具が天井から吊り下げられていた。
弥生は体を仰向けにし、上を見た。
頭上には、彼女を圧し潰しそうな太い梁が迫っていた。天井板はなく、煤けた梁が何本も交差し、剝き出しになっている。囲炉裏の煙に長年晒された木肌は黒に近く、まるで巨大な生き物の骨のように、家全体を支えていた。
男はそれ以上何もせず、そのまま戸口の方へ歩いていった。足音が遠ざかり、やがて外の空気がわずかに流れ込んできた。戸が閉まる音がして、居間は再び静かになった。
土間には、吊り下げられたケーブルの先に裸電球が1つあり、その淡い光だけが灯されていた。

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