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監禁願望の女
第4章 儀式
背後から男の手が伸びてきて、弥生の両手を後ろへ回した。

「ンンッ……」

弥生は肩を揺らし、両手を前へ戻そうとした。怖かっただけではない。自分の心まで見透かされ、男の思い描いたとおりの女へ、何の抵抗もなく変えられていくことが悔しかった。

ここまで自分から来たとしても、最後まで素直に差し出したくはなかった。

弥生が両手を前へ戻そうと肩を揺らすと、男はその抵抗ごと彼女の体を抱え、やや強引に左側のベッドへ押し倒した。

「はっ……」

白い襦袢に包まれた体がシーツの上へ崩れ、そのまま半ば反転させられて仰向けになった。背中へ回された両手は体とシーツの間に挟まれ、弥生の息が押し出された。それでも男は手首を決して離さず、起き上がろうとする彼女の動きを封じていた。

男は弥生の顔を間近から見つめ、その表情を冷静に読んでいた。

「やっと本気になったか……」

男はふっと笑みを浮かべ、力ずくで弥生の体をうつ伏せにし、両手を後ろへ回そうとした。

「ぁっ……くっ……」

弥生も必死に肩を揺らして抗った。だが、まず右腕が、続いて左腕が背後へ回され、背中の上で重ね合わされてしまった。

襦袢の袖の上へ縄が這わされた。乾いた麻縄が白い袖を何度も巡り、最後にぐっと引かれる。生成り色の輪が幾重にも重なり、両腕を一つに封じていった。

「はぁっ……」

漏れた声は、帯を締められたときと同じように、弥生自身の耳にもひどく女らしく聞こえた。その響きに羞恥を覚え、彼女は逃れるように腰を揺らした。

「もう手遅れだ」

背後から届いた声と同時に、縄の両端が強く引かれた。

「ぁぁ……」 弥生の首が反り、腰が左右に揺れていた。

男は空いた方の手を、襦袢の裾へ伸ばした。
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