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監禁願望の女
第5章 牢
目の前にあったのは、太い角材を格子状に組んで造られた、閉ざされた空間だった。中は狭く、二畳ほどの広さしかなさそうだった。出入口の扉が、不気味に開いていた。
弥生は息苦しさを覚え、縄に締めつけられた胸を大きく上下させた。
まさか――。
これは牢にしか見えない。
開かれている扉を見つめた。自分を迎え入れるために開けられた入口なのだと悟り、弥生は一瞬、目を閉じた。再び目を開けると、受け入れることを拒むように牢から視線を外し、今しがた下りてきた石段を見つめた。
男は背後から弥生に近づき、その胸で退路を塞いだ。弥生は首だけを後ろへ向け、虚ろな目で何かを訴えようとしていた。
白い布に塞がれた口からは、訴えの代わりに、くぐもった息が漏れるだけだった。だが男は、横へ崩れていた弥生の足先を、開かれた牢の扉へまっすぐ向けさせた。
「さあ……入るんだ……」
男の冷静な声に、弥生はそっと首を横に振った。
「手荒なことはしたくない……」
そう言われ、弥生は素足に板の冷たさを感じながら、伸ばしていた両膝を曲げ、ゆっくりと体を前へ進ませた。
目の前の格子戸は、大人なら腰を落とさなければ通れないほど小さかった。
弥生はお尻を板に付け、そっと牢の入口を抜けた。くぐってはいけない空間に、足を踏み入れてしまった、と感じていた。
「んぐぅ……」
背後から体を押され、弥生はその場へ横たわった。
弥生は息苦しさを覚え、縄に締めつけられた胸を大きく上下させた。
まさか――。
これは牢にしか見えない。
開かれている扉を見つめた。自分を迎え入れるために開けられた入口なのだと悟り、弥生は一瞬、目を閉じた。再び目を開けると、受け入れることを拒むように牢から視線を外し、今しがた下りてきた石段を見つめた。
男は背後から弥生に近づき、その胸で退路を塞いだ。弥生は首だけを後ろへ向け、虚ろな目で何かを訴えようとしていた。
白い布に塞がれた口からは、訴えの代わりに、くぐもった息が漏れるだけだった。だが男は、横へ崩れていた弥生の足先を、開かれた牢の扉へまっすぐ向けさせた。
「さあ……入るんだ……」
男の冷静な声に、弥生はそっと首を横に振った。
「手荒なことはしたくない……」
そう言われ、弥生は素足に板の冷たさを感じながら、伸ばしていた両膝を曲げ、ゆっくりと体を前へ進ませた。
目の前の格子戸は、大人なら腰を落とさなければ通れないほど小さかった。
弥生はお尻を板に付け、そっと牢の入口を抜けた。くぐってはいけない空間に、足を踏み入れてしまった、と感じていた。
「んぐぅ……」
背後から体を押され、弥生はその場へ横たわった。

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