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監禁願望の女
第5章 牢
***
後ろでねじり上げた髪から、こぼれたひと房が頬を伝った。弥生は顔を振って払おうとすると、縄に包まれた上体まで揺れ、背中の結び目からギシギシ…と乾いた音が聞こえた。
弥生は動きを止めた。
暗闇の中では、体が立てる音まで大きく聞こえた。
浅い呼吸に合わせて、襦袢に包まれた肩が上下する。そのたびに弥生は、胸を横切る縄の位置を意識した。大きく息を吸おうとしても、体を囲う縄が襦袢の上から胸の広がりを留め、それ以上の動きを許さなかった。
だが、それは痛みではなかった。
麻縄は素肌に直接触れているわけではなかった。白い絹の襦袢が、乾いた麻縄と弥生の肌との間にあった。それでも彼女は、体のどこを縄が通っているのか、はっきりと感じ取っていた。
息を吸えば、胸を上下から挟むように横切る幾筋もの縄が存在を強め、吐けばその圧を少しだけ弱めていた。身をよじるたび、襦袢の絹が縄とともにずれ動き、肌へ密着した。その滑らかな感触に、弥生の体はもう一度、小さく揺れていた。
弥生は動くたび、体が縄の中にあることを意識していた。少しでも楽な姿勢を探そうと、肩と腰をゆっくり揺らした。体を支えようとする力はすでに弱まり、傾いた上体には、体重を縄へ委ねるような動きが増えていた。それは諦めにも似た仕草だった。
後ろでねじり上げた髪から、こぼれたひと房が頬を伝った。弥生は顔を振って払おうとすると、縄に包まれた上体まで揺れ、背中の結び目からギシギシ…と乾いた音が聞こえた。
弥生は動きを止めた。
暗闇の中では、体が立てる音まで大きく聞こえた。
浅い呼吸に合わせて、襦袢に包まれた肩が上下する。そのたびに弥生は、胸を横切る縄の位置を意識した。大きく息を吸おうとしても、体を囲う縄が襦袢の上から胸の広がりを留め、それ以上の動きを許さなかった。
だが、それは痛みではなかった。
麻縄は素肌に直接触れているわけではなかった。白い絹の襦袢が、乾いた麻縄と弥生の肌との間にあった。それでも彼女は、体のどこを縄が通っているのか、はっきりと感じ取っていた。
息を吸えば、胸を上下から挟むように横切る幾筋もの縄が存在を強め、吐けばその圧を少しだけ弱めていた。身をよじるたび、襦袢の絹が縄とともにずれ動き、肌へ密着した。その滑らかな感触に、弥生の体はもう一度、小さく揺れていた。
弥生は動くたび、体が縄の中にあることを意識していた。少しでも楽な姿勢を探そうと、肩と腰をゆっくり揺らした。体を支えようとする力はすでに弱まり、傾いた上体には、体重を縄へ委ねるような動きが増えていた。それは諦めにも似た仕草だった。

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