この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
監禁願望の女
第5章 牢
「ン……」
そのたびに弥生の胸は締めつけられ、その拍子に首が反り、猿ぐつわの結び目を軽く咬んでいた。細い腰からお尻の丸みへ続く曲線も、それに合わせて反りを強めていった。
両腕の意志は幾筋もの縄に絡み取られ、目の届かない背中に、抗えぬ型で収められていた。弥生の後ろ姿には、自らの運命を甘受したような静けさが漂っていた。暗がりの中で静かに呼吸を重ねながら、白い絹と麻縄が不穏なまでに美しく溶け合う彼女の背中が、両腕で抱えきれない現実をそっと語っていた。
体を包み、背中を横切る幾筋もの縄は、誓約という名の拘束が現実となったことを証し立てるかのように、背後に重ねられた両腕の重さを、中央の結び目で一手に引き受けていた。重力に引かれたその結び目だけが、わずかに下へ沈み込んでいた。背骨に沿ってまっすぐに垂れ下がる縄は、幾重にも重なって太い軸をなし、背後の両腕へ螺旋状に巻きついていた。少しも緩むことなく、両腕を決して下へ落とすまいと、その高さを頑なに保ち続けていた。それは彼女の拘束を繋ぎ止める軸のようでありながら、背後に封じられた弥生の手では、触れることすら叶わなかった。 そして、自ら誓約を読み上げたその口は、硬い猿ぐつわの結び目を容赦なく咬まされ、逃れようのない現実を絶えず噛みしめさせられていた。
襦袢の袖口から覗く両手は、固定された手首を支点に、吊り下げられたように垂れていた。力を失っていた指先が、ふと思い出したようにゆっくりと開く。けれど、その先には掴めるものも、触れられる縄もなかった。細い指は何もない空間を探ったあと、一本ずつ頼りなく垂れていった。
そのたびに弥生の胸は締めつけられ、その拍子に首が反り、猿ぐつわの結び目を軽く咬んでいた。細い腰からお尻の丸みへ続く曲線も、それに合わせて反りを強めていった。
両腕の意志は幾筋もの縄に絡み取られ、目の届かない背中に、抗えぬ型で収められていた。弥生の後ろ姿には、自らの運命を甘受したような静けさが漂っていた。暗がりの中で静かに呼吸を重ねながら、白い絹と麻縄が不穏なまでに美しく溶け合う彼女の背中が、両腕で抱えきれない現実をそっと語っていた。
体を包み、背中を横切る幾筋もの縄は、誓約という名の拘束が現実となったことを証し立てるかのように、背後に重ねられた両腕の重さを、中央の結び目で一手に引き受けていた。重力に引かれたその結び目だけが、わずかに下へ沈み込んでいた。背骨に沿ってまっすぐに垂れ下がる縄は、幾重にも重なって太い軸をなし、背後の両腕へ螺旋状に巻きついていた。少しも緩むことなく、両腕を決して下へ落とすまいと、その高さを頑なに保ち続けていた。それは彼女の拘束を繋ぎ止める軸のようでありながら、背後に封じられた弥生の手では、触れることすら叶わなかった。 そして、自ら誓約を読み上げたその口は、硬い猿ぐつわの結び目を容赦なく咬まされ、逃れようのない現実を絶えず噛みしめさせられていた。
襦袢の袖口から覗く両手は、固定された手首を支点に、吊り下げられたように垂れていた。力を失っていた指先が、ふと思い出したようにゆっくりと開く。けれど、その先には掴めるものも、触れられる縄もなかった。細い指は何もない空間を探ったあと、一本ずつ頼りなく垂れていった。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


