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監禁願望の女
第6章 眠りの奥――体の記憶
動きを奪われた両腕は、縄に身を委ねた重みで、背中の結び目を下に沈めていた。それは両肩にのしかかり、二の腕をさらに包み、胸を締め付ける重さだった。
白い背中から離れた視線が落ちた先で、彼女は己の無防備な姿を突きつけられていた。左右から両腕を奪う縄は、華奢な体を容赦なく絞り上げ、胸の上下を二本の太い筋で挟み込んでいる。縄は胸を隠すどころか、その上下を縁取って、薄い絹越しに「女の体」を捕らえ、隠しようもなく露わにしていた。隠したかったはずの膨らみを残酷なほど鮮明に透かされ、裸にされたようだった。その抗う術のない無力が、彼女の胸を深く締めつけていた。
自らの胸元から逃れるように、弥生の意識は見えぬ背後へと注がれていた。背後から伝わる縄の軋みと張りが、弥生を捕らえていることを絶え間なく主張していた。両肩を強張らせ、首を横に向け、自らの体に施された拘束を確かめようと、肩越しに視線を巡らせる。重ねられた両手首を、そのまま吊るし続ける縄へと細い指を伸ばし、何とか糸口を探ろうとしていた。しかし、固く結ばれた縄の輪が手首の動きを阻み、伸ばした指先を糸口へ届かせなかった。左側に何の応えが得られなければ、今度は反対側へと静かに首を向けた。
だが、届かぬ意識の代わりに浮かび上がったのは、締め付けられた体の側面だった。白襦袢を体ごと絞る太い縄筋は、見えない背後へ伸び、彼女の薄い体を捕らえ続けていた。華奢な体の側面をぐるりと這い、胸の下から背中にかけて渡る縄は、まるで胸そのものを逃げ場なく下から押し上げているかのようだった。拘束を確かめようと動くたびに、体を這う太い縄筋は、至るところからその存在を強く主張してくる。己の体がいかに逃げ場のない緻密な構造の中に封印されてしまったのかを、ただ冷徹に認識させていた。
白い背中から離れた視線が落ちた先で、彼女は己の無防備な姿を突きつけられていた。左右から両腕を奪う縄は、華奢な体を容赦なく絞り上げ、胸の上下を二本の太い筋で挟み込んでいる。縄は胸を隠すどころか、その上下を縁取って、薄い絹越しに「女の体」を捕らえ、隠しようもなく露わにしていた。隠したかったはずの膨らみを残酷なほど鮮明に透かされ、裸にされたようだった。その抗う術のない無力が、彼女の胸を深く締めつけていた。
自らの胸元から逃れるように、弥生の意識は見えぬ背後へと注がれていた。背後から伝わる縄の軋みと張りが、弥生を捕らえていることを絶え間なく主張していた。両肩を強張らせ、首を横に向け、自らの体に施された拘束を確かめようと、肩越しに視線を巡らせる。重ねられた両手首を、そのまま吊るし続ける縄へと細い指を伸ばし、何とか糸口を探ろうとしていた。しかし、固く結ばれた縄の輪が手首の動きを阻み、伸ばした指先を糸口へ届かせなかった。左側に何の応えが得られなければ、今度は反対側へと静かに首を向けた。
だが、届かぬ意識の代わりに浮かび上がったのは、締め付けられた体の側面だった。白襦袢を体ごと絞る太い縄筋は、見えない背後へ伸び、彼女の薄い体を捕らえ続けていた。華奢な体の側面をぐるりと這い、胸の下から背中にかけて渡る縄は、まるで胸そのものを逃げ場なく下から押し上げているかのようだった。拘束を確かめようと動くたびに、体を這う太い縄筋は、至るところからその存在を強く主張してくる。己の体がいかに逃げ場のない緻密な構造の中に封印されてしまったのかを、ただ冷徹に認識させていた。

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