この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
監禁願望の女
第6章 眠りの奥――体の記憶
もはや自由に動かせるのは、首しかなかった。そのはずだった。しかし、弥生の意識は、かえって猿ぐつわの存在感へと、逃れようもなく引きずり込まれていた。彼女は首を大きく左右へ振った。その動きに、後ろでねじり上げられた髪が解けて散り、こぼれ落ちた長い一房が幾度も両頬を行き来した。

口元を覆う白い布は、吐き出される熱気で温められていた。吐き出せなかった言葉は湿り気へと変わって布に吸い込まれ、今では頬まで濡らし、肌へ密着していた。

だが、どれほど体温と湿度で濡れても、舌の上に乗る結び目だけはどこまでも固く、存在感を失わない。どうにか押し出そうと舌を動かし、奥歯で固く噛みしめる――その瞬間、顎から頭の芯へと抜ける鈍い圧迫感に、弥生の体が少しだけ震えた。

初めはただ外したい一心だった。けれど、繰り返し深く噛みしめるたび、口内に広がる独特の重圧感は、時間を経るごとに恐ろしいほど体へと馴染んでいく。強く奥歯を噛むたびに、脳裏が痺れるような心地よさが滲み出し、彼女は自分でも気づかぬうちに、自らその結び目を何度も深く噛みしめていた。

外したい気持ちが、いつしか拘束を噛みしめる甘美な行為へと変わっていく。舌を這わせ、固い結び目を確かめるたび、快感とも諦念ともつかない熱が全身を侵食していく。

頬に張りつく湿った布と黒髪の隙間で、細い喉が短い間隔で小さく上下を繰り返していた。眉を悲痛に寄せ、濡れた瞳をさまよわせながらも、彼女は口中の異物がもたらす熱い痺れと、自らそれを噛みしめてしまう屈服感から、もう逃れられなくなっていた。
/167ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ