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監禁願望の女
第6章 眠りの奥――体の記憶
何かが違う――。
そう気づいた弥生は、肩を小さく揺らし、確かめるように体をよじった。左右の二の腕を包む縄から返ってくる圧が、眠る前より強く感じられた。絹の上から体を絞り込むその締めつけに、弥生はじっとしていられず、上体を前後へそっと揺らしていた。
両肩を上げ、首を傾け、背後に意識を向けた。
上下に重なった前腕が、縄の輪の内側へ深く収まっていた。眠る前には残されていた輪の隙間が埋められていた。それを理解し、弥生は目を閉じた。
手首を引こうとすると、左右の二の腕を包む縄がグッと張り、白い絹ごと両腕を背中の中央へ引き戻した。その動きに彼女は背を反らせてしまう。
「んぐぅ……」
彼女は声を抑えられなかった。
指先を反らし、触れられるものを探しても、解くための結び目は、どこにもなかった。
夢で見た光景だった――。
肩を交互に前へ出しても、腰を揺らしても、体を巡る縄は弥生の動きを一切受け入れなかった。横へ崩していた両脚を伸ばせば、膝のすぐ上を束ねる縄が太ももを一つに留め、足首から足の甲、足裏へ回された縄は、重なった足の位置さえ変えさせなかった。そのもどかしさに、弥生は足の親指を擦り合わせるしかなかった。
そう気づいた弥生は、肩を小さく揺らし、確かめるように体をよじった。左右の二の腕を包む縄から返ってくる圧が、眠る前より強く感じられた。絹の上から体を絞り込むその締めつけに、弥生はじっとしていられず、上体を前後へそっと揺らしていた。
両肩を上げ、首を傾け、背後に意識を向けた。
上下に重なった前腕が、縄の輪の内側へ深く収まっていた。眠る前には残されていた輪の隙間が埋められていた。それを理解し、弥生は目を閉じた。
手首を引こうとすると、左右の二の腕を包む縄がグッと張り、白い絹ごと両腕を背中の中央へ引き戻した。その動きに彼女は背を反らせてしまう。
「んぐぅ……」
彼女は声を抑えられなかった。
指先を反らし、触れられるものを探しても、解くための結び目は、どこにもなかった。
夢で見た光景だった――。
肩を交互に前へ出しても、腰を揺らしても、体を巡る縄は弥生の動きを一切受け入れなかった。横へ崩していた両脚を伸ばせば、膝のすぐ上を束ねる縄が太ももを一つに留め、足首から足の甲、足裏へ回された縄は、重なった足の位置さえ変えさせなかった。そのもどかしさに、弥生は足の親指を擦り合わせるしかなかった。

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