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素敵な笑顔
第14章 詩 そのとき
 しのぶさんは言葉を切り、静寂に包まれる。
すぐ近くにお父さん美香ちゃんまあおじさんがいるのに、
すごく静か。
五人もいるなんて信じられないくらい、
すごく静かだった。

「私とまあおじさんね、
一時離婚寸前まで行ってたのよ。
知らなかったでしょう?」

 不意に顔を上げてあたしをみて、
しのぶさんは言った。

「思い留まったのは、お義母さんのおかげなの」

 ね、と、しのぶさんはおばあちゃんに同意を求める。

「私の友達にね、
旦那とはうまくいってたのに姑さんと折が合わなくて、
それが原因で夫婦仲まで悪くなって離婚したひと、
何人もいた。
でも私は逆。
私達はどうしてか子どもができなくて、
調べてもらってもふたりとも異常がなくて、
それでだんだん夫婦仲が険悪になって、
半年くらい全然しゃべらなくてお互いに目も合わさなかった」

 一気にそこまで言い、三呼吸分の間。
あたしは黙ったまま続きを待つ。
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