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素敵な笑顔
第14章 詩 そのとき
「お義母さんに、
あなたはもう私の娘よって言ってもらったこと、
一生忘れませんからね。
なんか他人行儀で嫌だけど言わせてください。
ほんとうに、ありがとうございました」

 そう言ってしのぶさんは、そっと合掌した。

「おし、じゃあメシにすっか」

「あ、そうだ、待ってしのぶさん」

 不意に思い出したことがあったので呼び止めた。

「ん?」

 立ち上がりかけた姿勢のままで、
しのぶさんは首を傾げる。

「さっき、おばあちゃんの病院で、
しのぶさんの後ろにいた子――」

 そこまで言ったところで、急に思いついた。
え、うそ、まさか、しのぶさんの水子かなにか?
が見えちゃった?
え、知らない、誰もいなかったけど、
なんて言われたら胸熱なんだけど。

「え? ああ。
あれ? 詩ちゃん、
彩音に会ったことないんだっけ?」

 違うんかい。
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