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素敵な笑顔
第14章 詩 そのとき
「アヤネ? 知らない。
あ、ちょっと待って、アヤネ……」

 なんとなく、どこかで聞いたことがあるような。

「詩ちゃんとは、えっと、いとこ?
じゃないわね。なにになるんだっけ、
私の妹の子よ」

「ふーん」

 アヤネという名の子の顔を思い出そうとしたけど、
全然記憶に残っていなかった。
おどおどして怯えているような、
なんていうか、誤解を恐れずに言うなら陰気な子。
残念な子って感じだけ覚えている。

「いい子よ、すごく。
おばあちゃんとも仲良しだったわ。
ちょっと変わった子なんだけど」

「へえ」

 気のない声が出てしまった。
もうほとんど興味を失っていたのだけども。

「実は、信じられないかもしれないけど、
あの子、霊感があるの。
私たちがおばあちゃんの最後を見届けられたのは、
あの子のおかげなのよ」

 なっ、なんですとっ?
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