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素敵な笑顔
第15章 音 ドール
お母さんが淹れてくれた紅茶を飲むと、
ようやく頭痛は治まった。
頭痛の原因は、霊的な波動に当てられたからか、
怖くて緊張して、ずっと体を強張らせていたからか。
もうおばあちゃんはこの世にいないんだな、
と改めて思うと、
手足が震えてきそうなほどさみしい。
おばあちゃんの匂い、おばあちゃんの優しさ、
おばあちゃんの素敵な笑顔。
もう二度と触れることができない。
おばあちゃん、あのひとと再会できたかな。
病院で、おばあちゃんは見えたけど、
あのひとは見えなかった。
ずっとお見舞いにも行ってなかったので、
いつからいないのかもわからない。
まさか今になって離れていくなんて思えないけど。
ただひとつ懸念があるとすると、
あのひとはおばあちゃんに、
相当えっちな覗き見をしていたと思われるので、
再会が間近になり、
悪行の発覚を恐れて逃げたってこともあり得そう。
そんなことを考えると、気持ちが少し明るく、楽になった。
死は、現世のひととは会えなくなってしまうけど、
全てが終わって無になるってことではないから。
おばあちゃんはきっとこれから、
幸せなときを過ごせる。
もう悲しい別れはない。
いつまででも一緒にいられる。
おばあちゃんたちが望む限り、
ずっと、ずっと……

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