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素敵な笑顔
第16章 詩 出棺
祭壇は白い花でいっぱいだった。
百合とか菊とか、かすみ草とか。
たくさんの花たちの前に、
おばあちゃんの棺は置かれている。
おばあちゃんが少しずつ遠くなっていく。
彩音の姿が見当たらない。
別に探したわけじゃないけど、
彩音は親族の控え室にいた。
ひとりぼっちで。
大事なことなのでもう一度言うけど、
探したわけじゃない。
彩音はひとりで座っていて、ずっとうつむいている。
肩も震えているように見える。
左の方を気にしたかと思うと右の方に移動して、
右を見てびくっとしたなと思ったら、左に移動している。
彩音がだんだん縮んでいくみたいに、
体を強張らせて――
「詩ちゃん、彩音がどうかした?」
後ろからしのぶさんの声がした。
「えっ、なんで?」
急に声を掛けのはやめてくれ。
危うく声がひっくり返るところだ。
「なんか彩音のこと、
ずっと目で追ってる気がしたから」
そんなことねぇよ。
「……見てないよ」
不機嫌な声が出た。
しのぶさんは、そう、と言いながら、
納得していない顔。
百合とか菊とか、かすみ草とか。
たくさんの花たちの前に、
おばあちゃんの棺は置かれている。
おばあちゃんが少しずつ遠くなっていく。
彩音の姿が見当たらない。
別に探したわけじゃないけど、
彩音は親族の控え室にいた。
ひとりぼっちで。
大事なことなのでもう一度言うけど、
探したわけじゃない。
彩音はひとりで座っていて、ずっとうつむいている。
肩も震えているように見える。
左の方を気にしたかと思うと右の方に移動して、
右を見てびくっとしたなと思ったら、左に移動している。
彩音がだんだん縮んでいくみたいに、
体を強張らせて――
「詩ちゃん、彩音がどうかした?」
後ろからしのぶさんの声がした。
「えっ、なんで?」
急に声を掛けのはやめてくれ。
危うく声がひっくり返るところだ。
「なんか彩音のこと、
ずっと目で追ってる気がしたから」
そんなことねぇよ。
「……見てないよ」
不機嫌な声が出た。
しのぶさんは、そう、と言いながら、
納得していない顔。

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