この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
素敵な笑顔
第17章 音 キス
「怖いならもっとこっちきていいよ」
「え?」
詩子さんは早口だったしそっぽを向いたままだったけど、
言われた言葉はちゃんと聞こえていた。
ただ、理解が追いつかなかった。
「怖いんでしょう?
もっとこっち来なさいよ」
「あ、え?
あの…… え?」
あっちいきなさいって感じの突き放した口調で、
不機嫌そうに、こっちきなさい、
なんて、頭が混乱する。
「何回同じこと言わせる気?」
「す、すみま……
あ、いえ、はい……」
謝るなってさっき言われたばかりだと思い出して、
しどろもどろになる。
もっとこっちにこいって言われたのよね、
と自問しながら、おずおずと体を寄せる。
たぶん詩子さんもこっちに体を寄せてきて、
思いがけずに肩が触れ合ってしまって。
咄嗟に謝りそうになって、
唾液と一緒にぐっと言葉を飲み込んだ。
ごくって喉が鳴ったのが詩子さんに聞こえたかも。
わたしなんかが詩子さんに触れちゃいけない、
という気持ちに襲われる。
禁忌を破ってしまったような。
「え?」
詩子さんは早口だったしそっぽを向いたままだったけど、
言われた言葉はちゃんと聞こえていた。
ただ、理解が追いつかなかった。
「怖いんでしょう?
もっとこっち来なさいよ」
「あ、え?
あの…… え?」
あっちいきなさいって感じの突き放した口調で、
不機嫌そうに、こっちきなさい、
なんて、頭が混乱する。
「何回同じこと言わせる気?」
「す、すみま……
あ、いえ、はい……」
謝るなってさっき言われたばかりだと思い出して、
しどろもどろになる。
もっとこっちにこいって言われたのよね、
と自問しながら、おずおずと体を寄せる。
たぶん詩子さんもこっちに体を寄せてきて、
思いがけずに肩が触れ合ってしまって。
咄嗟に謝りそうになって、
唾液と一緒にぐっと言葉を飲み込んだ。
ごくって喉が鳴ったのが詩子さんに聞こえたかも。
わたしなんかが詩子さんに触れちゃいけない、
という気持ちに襲われる。
禁忌を破ってしまったような。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


