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素敵な笑顔
第18章 詩 ふたりきり
そう、魔が差しただけ。
ひとりになって落ち着くと、
どうしてあんなことをしようとしてしまったのか、
よくわからなくなった。
理由を探そうとしても、
頭には?が浮かぶばかり。
難しい数式を前にしているように。
でもなんとなく、
彩音をそばに置いておくことが自然だった気がしてくる。
収まりが良かったって感じ。
お父さんの隣に、いつも美香ちゃんがいるみたいに。
彩音なんかタイプじゃないって思ったけど、
ほんとうにそうなのか、
それさえも自信がなくなってくる。
今までのどの子とも違う、不思議な子。
おしっこと一緒に汚れを拭い、トイレを出る。
おばあちゃんの希望で家族葬にしてあるので、
弔問のひとはごくわずかみたい。
もうそろそろ、お通夜が始まる時間だ。
祭壇を覗いてみると、
お父さんと美香ちゃんの名前で大きな花輪、
そしていつの間にかあたしと彩音の連名で
果物のお供え物がしてあった。
詩子と彩音って文字が、寄り添っている。
彩音はどうしてるかな。
ひとりにされて泣いてないかな。
うつむいて縮こまって震えている姿が目に浮かぶ。
怖がりな彩音。
頼りない彩音。
雨に打たれてきゅんきゅん鳴いている子犬みたいな彩音。
ひとりになって落ち着くと、
どうしてあんなことをしようとしてしまったのか、
よくわからなくなった。
理由を探そうとしても、
頭には?が浮かぶばかり。
難しい数式を前にしているように。
でもなんとなく、
彩音をそばに置いておくことが自然だった気がしてくる。
収まりが良かったって感じ。
お父さんの隣に、いつも美香ちゃんがいるみたいに。
彩音なんかタイプじゃないって思ったけど、
ほんとうにそうなのか、
それさえも自信がなくなってくる。
今までのどの子とも違う、不思議な子。
おしっこと一緒に汚れを拭い、トイレを出る。
おばあちゃんの希望で家族葬にしてあるので、
弔問のひとはごくわずかみたい。
もうそろそろ、お通夜が始まる時間だ。
祭壇を覗いてみると、
お父さんと美香ちゃんの名前で大きな花輪、
そしていつの間にかあたしと彩音の連名で
果物のお供え物がしてあった。
詩子と彩音って文字が、寄り添っている。
彩音はどうしてるかな。
ひとりにされて泣いてないかな。
うつむいて縮こまって震えている姿が目に浮かぶ。
怖がりな彩音。
頼りない彩音。
雨に打たれてきゅんきゅん鳴いている子犬みたいな彩音。

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