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素敵な笑顔
第18章 詩 ふたりきり
いい気味だ、と思う。
もう彩音なんか知らない。
しのぶさんに頼まれていることだけど、
あたしだって暇じゃないのだ。
あたしにはおばあちゃんに課された大事なミッションがある。
念入りに下準備しなくては。
とくに今のところ、
することは思い浮かばないとしても。
さっきからずっと、右とか左とか、
なにもない場所を気にしながら、
びくびくしている彩音の姿が目の端にいる。
怖いなら時間まで控え室でじっとしていればいいのに。
もしかして、あたしを探して出てきたのかな。
やっぱりそばにいてほしいのかな。
例えお化けが怖いっていう理由だけでも。
ああもう、世話が焼ける!
のしのしと大股で近寄って、
軽く体当たりをしてやる。
あたしを見つけて、安心したような顔。
勘違いしないでよね。
ひとりにしているところを、
しのぶさんに見られたくないだけだから。
お通夜が始まり、
あたしから離れない彩音は、
あたしの隣に座っている。
ほんとうに子犬みたいな子。
左手は足の上に置いているけど、
あたしの右手と彩音の左手が触れ合っている。
当たり前のようなタイミングで、
座ってすぐにあたしも彩音もそうなるように手を動かせた。
ごく自然に。
もう彩音なんか知らない。
しのぶさんに頼まれていることだけど、
あたしだって暇じゃないのだ。
あたしにはおばあちゃんに課された大事なミッションがある。
念入りに下準備しなくては。
とくに今のところ、
することは思い浮かばないとしても。
さっきからずっと、右とか左とか、
なにもない場所を気にしながら、
びくびくしている彩音の姿が目の端にいる。
怖いなら時間まで控え室でじっとしていればいいのに。
もしかして、あたしを探して出てきたのかな。
やっぱりそばにいてほしいのかな。
例えお化けが怖いっていう理由だけでも。
ああもう、世話が焼ける!
のしのしと大股で近寄って、
軽く体当たりをしてやる。
あたしを見つけて、安心したような顔。
勘違いしないでよね。
ひとりにしているところを、
しのぶさんに見られたくないだけだから。
お通夜が始まり、
あたしから離れない彩音は、
あたしの隣に座っている。
ほんとうに子犬みたいな子。
左手は足の上に置いているけど、
あたしの右手と彩音の左手が触れ合っている。
当たり前のようなタイミングで、
座ってすぐにあたしも彩音もそうなるように手を動かせた。
ごく自然に。

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