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素敵な笑顔
第18章 詩 ふたりきり
 控え室のドアが少しだけ開いていた。
内側から、外を窺う小さな頭。
彩音だ。
びくびくおどおど、不安そうな顔。
それが、あたしを見つけるなり、
ぱあっと笑顔になる。
ドアを開け、だーっとあたしのところへ駆けてくる。

「いた。見つけた」

 あたしの腕をぎゅうっと抱き締める。
なんなんだ、こいつは。

「どこへ行ったのかと思いました」

 尻尾をぶんぶん振っている感じ。
昔の、オーロみたいに。

「しのぶさんは?」

「寝ました。すごく眠そうだったから、
もう寝たらって言うと、すぐにこてんと」

「ああ、昨夜は一睡もしてなかったみたいだから」

「あ、そうなんですね」

 なにか言いたそうに、もじもじしている。
言いたいことが、なんとなくわかる。
でもあたしからは絶対に言ってやら――
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