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素敵な笑顔
第18章 詩 ふたりきり
 どうしていいかわらずに、
あたしはおばあちゃんの遺影を見つめ続ける。
まっすぐに前を向いて。
彩音があたしの肩にもたれかかったまま、
あたしを見上げているのがわかる。
その角度から見上げるのはやめて、と思う。
仕方なくあたしは顎を引き、
思わず下を見ると彩音と目が合ってしまった。
潤んだ目で見てくる。
勘違いしないでほしい。
下を向いたのは、
鼻毛を見られてしまいそうで恥ずかしかったから。
視線を感じたからついそっちを見ただけ。
他意はない。
でも仕方がない。
そんな目で見詰められて、
なにもしないのはかえって失礼というもの。
あたしはノンケでも堕としてしまう罪な美少女だ。
気持ちはわかってやらねばなるまい。
ここはひとつ、キスの一発でもくれてやるか。

 そう思って顔を近づけたのに、なんだなんだ。
彩音は怯えたように目を見開き、
小さく、ひっと悲鳴を上げた。

 いったいなんだというのだ。
一度ならず二度までも。
ばかにしやがって。

 もうほんとに知らん。
彩音なんか、大嫌いだ!
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