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素敵な笑顔
第4章 詩 記憶:温泉旅行
 夕方で、ご飯までまだ時間があったので、
先にお風呂に入った。
誰かに裸を見られるのは嫌で、
恥ずかしかったので大浴場を避けたのに、
部屋に備えつけのお風呂は外から丸見えの露天風呂になっていて、
まさか覗かれるってことはないだろうけど、
あたしはさっと掛け湯をしてすぐに湯船につかった。
お湯は乳白色でとろりとやわらかく、
手足を伸ばして入るお風呂ってこんなに気持ちいいんだ、
ってうっとりした。

 お食事は、なんていうか、
率直にいうとおもちゃ箱をひっくり返したようだった。
色とりどりでごちゃごちゃしてる感じ。
実に子どもっぽい感想。
もったいなかったなー、と今でも時々思う。
あたしが食べられないものはおばあちゃんが食べてくれて、
逆にこれおいしいって思ったものはあたしにくれた。
石の上で焼かれたお肉は、
噛まなくても口のなかで溶けてしまうくらい柔らかかったし、
おばあちゃんが身をほぐしてくれた焼き魚は、
香ばしくて塩加減が絶妙で、
お箸が止まらなかった。
お刺身も焼きナスも酢の物もキノコがたくさん入ったご飯も、
もっとよく味わっておけばよかった。
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