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素敵な笑顔
第4章 詩 記憶:温泉旅行
 喉が渇いていることに気がついて、
美香ちゃんに持たされた水筒からほうじ茶を飲んでいると、
おばあちゃんが部屋に戻ってきた。
物音を立てないよう、
そっと静かにしてくれていたのは、
あたしが眠っていると思い、
音を立てないように気をつかってくれたのだと思う。

 いやだ、起きてたの?

 テレビもつけずぱっちりと目を開け、
ただ座っていただけのあたしに驚いたようだった。

 あまり見ないでね。
お化粧、落としちゃったから

 おばあちゃんは言い、
あたしのほうを見ないように背を向けていた。
濡れ髪が生々しくて、
どきっとするくらいうなじが色っぽく見える。
浴衣の着こなしが、あたしとは全然違う。

 あたしも入ろうかなー?

 なにか言わないと気詰まりだったので言った。
でも口にした途端、それがいいアイデアの気がした。
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