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素敵な笑顔
第22章 詩 不思議な子
 詩子、こっちにきて 

 ベッドから上体を起こし、
おばあちゃんはあたしを手招きした。
そばにいくとあたしの手を取り、
撫でてくれる。
ゆっくり、愛しそうに。

 長生きしたくないってわけじゃないの。
おばあちゃんね、みんなのことが大好きよ。
まあおじさんもしのぶさんも、
美香も銀一郎さんも、みんな、ね。
もちろん、詩子のことも、
彩音のことも、愛してるわ

 彩音って誰だろうって思ったけど、
雰囲気的に聞けなかった。
やっと思い出した。
このとき、彩音って名前をおばあちゃんから聞いたのだ。
おばあちゃんが続けて言ったことに気持ちを持っていかれて、
すっかりと忘れてしまっていた。

 待ってくれているひとが、いるの

 あたしから目を逸らし、
小さな声でおばあちゃんは言った。
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