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素敵な笑顔
第22章 詩 不思議な子
「見えます。おばあちゃんです。
おばあちゃん、すごく綺麗……」
どこを見ているのかわからない目で、彩音が言った。
下手な言い訳しよってからに。
「見えるの?
おばあちゃん、そこにいるの?」
返事がない。
今度は無視か。
ふざけたやつだ。もうここに放置して、
ひとりで先に帰ってやろうか。
なんてことをちらっと考えたけど、
やっぱり彩音の横顔を見ていると行動に移せない。
お墓のほうを凝視して、
もらい泣きするように涙を流す彩音。
不思議な子だ。
どこかわからないのに、こんなに惹かれてしまう。
気がつくと目で追ってしまっている。
ひとを好きになる回路をシャットダウンしていたはずなのに。
おばあちゃんの病院にいた看護士さんたちのなかには、
かなりタイプの子が何人かいた。
その子たちと親しくもなっていた。
明るくて元気がよくて、
おばあちゃんにすごく優しく接してくれた、
天使のような子たち。
彼女たちのだれかに
特別な感情を抱かないことには成功していた。
好きになってもつらいだけ。
誰のことも好きにならないように防波堤を築いていた。
なのに彩音は、それを軽々と越えてきた。
あっさりと、あたしの心に飛び込んできた。
油断していたわけではない。
常に、女の子に対しては警戒していたはずなのに。
おばあちゃん、すごく綺麗……」
どこを見ているのかわからない目で、彩音が言った。
下手な言い訳しよってからに。
「見えるの?
おばあちゃん、そこにいるの?」
返事がない。
今度は無視か。
ふざけたやつだ。もうここに放置して、
ひとりで先に帰ってやろうか。
なんてことをちらっと考えたけど、
やっぱり彩音の横顔を見ていると行動に移せない。
お墓のほうを凝視して、
もらい泣きするように涙を流す彩音。
不思議な子だ。
どこかわからないのに、こんなに惹かれてしまう。
気がつくと目で追ってしまっている。
ひとを好きになる回路をシャットダウンしていたはずなのに。
おばあちゃんの病院にいた看護士さんたちのなかには、
かなりタイプの子が何人かいた。
その子たちと親しくもなっていた。
明るくて元気がよくて、
おばあちゃんにすごく優しく接してくれた、
天使のような子たち。
彼女たちのだれかに
特別な感情を抱かないことには成功していた。
好きになってもつらいだけ。
誰のことも好きにならないように防波堤を築いていた。
なのに彩音は、それを軽々と越えてきた。
あっさりと、あたしの心に飛び込んできた。
油断していたわけではない。
常に、女の子に対しては警戒していたはずなのに。

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