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素敵な笑顔
第22章 詩 不思議な子
「女同士なのにおかしいと思われるかもしれませんけど、
もうこの気持ち、どうしようもないんです。
も、もし嫌じゃなかったら、わたしを、
詩子さんの、彼女にして欲しいです……」

 なに言ってるの、この子。
自分がなに言ってるのかわかってるの。
それともあたしの聞き間違いなの? 
彩音の声はあたしにはっきりと届いているのに、
聞き違えることなんてある?

 ない!

 確かに今この子、あたしのことが好きって言った。
聞き間違えなんかじゃない。
彩音の声がはっきりと耳の奥に残っている。
わたしを詩子さんの彼女にして欲しいって。
うそでしょう? 
ううん、嫌、うそなんか嫌だ。
信じられない。
こんなことってある? 

「彩音の気持ち、嬉しいわ」

 にやけてしまいそうなのを思い切り我慢して、
あたしは言った。
もうブレーキ踏まなくていいんだ。
彩音に、あんなことやそんなこともしていいんだ。
彩音は拒否せずに受け入れてくれるんだ。
ちょっと早いけど、今頭にはっきりと浮かんだ。
彩音、愛してる。
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