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素敵な笑顔
第24章 詩 後日譚 あたしのもの
「だ、だめです」

 沁みつきよれよれパンツを思い出し、
なんとか踏みとどまった。

「あたしはもう空っぽじゃないから。彩音に悪いから」

 そう言うあたしを、
優子さんが値踏みするように見ていた。
腕を組みながら、なるほどねぇ、と言う。

「まあぎりぎり合格ね。でもちょっと心がぐらついたわね」

 意地悪な口調。
でも、あたしでもなんとなくわかる。
優子さんは、あたしとの別れを惜しんでくれている。

「キスさせたら、別れてあげるの、
やめておくとこだったわよ」

 冗談めかせているけど、たぶん本気。

「今まで、ありがとうございました」

「もう帰るの? 
コーヒーくらい飲んで行きなさいよ。
もうあなたには手を出さないから」
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