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素敵な笑顔
第24章 詩 後日譚 あたしのもの
「あら、どうしたの?」

 あたしは精一杯、大人ぶってみせる。

「会いたいなって思い始めると止まらなくなっちゃって、
来ちゃいました」

 くー、こいつめ。

「詩子さんも、会いたいって思ってくれてました?」

 たぶん、ドラマとかでこんなこと言うやつを見たら、
可愛い子ぶりやがってという気持ちを込めて
けっと吐き捨てるのだけど、
彩音が言うとほんとうに可愛らしいので困ってしまう。

「ああ、ごめん。あまり考えてなかったわ」

 なんて意地悪なことを言ってやりたくなる。

「あ、そうですか……」

 あからさまにがっかりした顔。
いいわ、その表情。
ぞくぞくする。
よし決めた。
今日、食っちまおう。
飢えたあたしのところに、
のこのこやってくるということがどういう結果をもたらすか、
その体にしっかりと教え込んでやらねばなるまい。
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