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素敵な笑顔
第25章 音 後日譚 ダイヤモンド
 お風呂場のドアが開く音。
足音が近づいてくる。まっすぐに、こっちへ。

「あら」

 咄嗟に眠っているふりをしてもすぐにばれる。
詩子さんにはなんでもわかられてしまう。

「まだご機嫌ナナメなのね」

 眠っているから聞こえない。

「ちゃんと断ったって言ったでしょう?」

 聞こえない、聞こえない。

「だいたい、あたしは男になんか興味ないって、
彩音もよく知ってるじゃない」

 そんなこと言われても、
わたしは詩子さんじゃないから、
詩子さんの本音の気持ちはわからないのだ。

「さっきあんなにかわいがってあげたのに、まだ不満なの?」

 詩子さんがベッドに入ってくる。
わたしを背中から抱き締める。
お風呂から出たばかりの、しっとりとした肌。
ボディソープの甘い香り。
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