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素敵な笑顔
第25章 音 後日譚 ダイヤモンド
仮に今はそうでも、
これから先のことなんかわからない。
なにも確約されていない。
わたしたちはもうこれ以上進めない。
詩子さんと結婚することはできないし、
詩子さんの子どもを妊娠することもできない。
「かわいい彩音。
こんなにあたしをめろめろにさせておいて、
それでもまだ満足できないなんて強欲ね」
もう甘い言葉を囁くのはやめて、と思う。
詩子さんにはわからないんだ。
わたしは分不相応な宝石を手に入れてしまった。
だれもが羨むようなダイヤモンド。
ほんとうの宝石なら、
だれにも見られないように引き出しにでも仕舞っておく。
でもわたしのダイヤモンドは、
ふらふらと外を出歩いてしまう。
意識してか無意識か、
その魅力を周囲に惜しげもなく振り撒いてしまう。
世の中には、
わたしなんかよりもよっぽど魅力的なひとで溢れ返っているというのに。
「あ、そうだ。ちょっと待ってて」
詩子さんは言い、
ベッドから出てどこかへ行ってしまった。
またひとりぼっちだ。
一緒にいられるときはずっとそばにいて欲しいって、
どうしてわかってくれないんだろう。
これから先のことなんかわからない。
なにも確約されていない。
わたしたちはもうこれ以上進めない。
詩子さんと結婚することはできないし、
詩子さんの子どもを妊娠することもできない。
「かわいい彩音。
こんなにあたしをめろめろにさせておいて、
それでもまだ満足できないなんて強欲ね」
もう甘い言葉を囁くのはやめて、と思う。
詩子さんにはわからないんだ。
わたしは分不相応な宝石を手に入れてしまった。
だれもが羨むようなダイヤモンド。
ほんとうの宝石なら、
だれにも見られないように引き出しにでも仕舞っておく。
でもわたしのダイヤモンドは、
ふらふらと外を出歩いてしまう。
意識してか無意識か、
その魅力を周囲に惜しげもなく振り撒いてしまう。
世の中には、
わたしなんかよりもよっぽど魅力的なひとで溢れ返っているというのに。
「あ、そうだ。ちょっと待ってて」
詩子さんは言い、
ベッドから出てどこかへ行ってしまった。
またひとりぼっちだ。
一緒にいられるときはずっとそばにいて欲しいって、
どうしてわかってくれないんだろう。

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